10月29日(土)まで 二科展出品作品など40点
植地貞夫展「風物語」開催中
植地貞夫展「風物語」開催中
那智勝浦町下里の植地貞夫さんは、同町湯川のcafe きよもんで自身の描いた作品の絵画展「風物語」を10月29日(土)まで開催している。絵画展は例年10月に開催しており、植地さんがこれまでに二科展に出展してきた作品や新たに描かれた作品など40点が並ぶ。昨年は中止だったため、2年ぶりの開催となる。
絵画展のタイトルとなった作品「風物語」は50号正方形の最も大きいサイズで、額面いっぱいに描かれた白い椿の花が目をひく作品となっている。同作について植地さんは「私は白い花が好きで、昔から多くの白い花を描き続けており、中でもこの作品は画面いっぱいに椿の花を描き上げれば面白いのではないか」と直感から描いたと話した。このほかにも金箔を使った作品やかわいらしいミニ色紙サイズの絵画、紀南地方の風景作品などがある。風景作品にはハッチングといわれる、絵画や図を描くときに立体や陰影を表現するために等間隔の斜線を描く手法を使ったものがあり、青が多くなりがちな海と空の絵画では赤などの暖色を使ったハッチングで冷たさの中にも温かさを感じさせる作品に仕上げている。
植地さんは「今回の絵画展では多くの人に見てもらい、心を癒やしてもらえればと思っております。創作活動については、あと何年やれるものかと考えてはいますが、新しい手法などを模索しながら作品作りに打ち込みたい」と話した。
