秀衡桜が満開に 平安時代奉納の古木 熊野那智大社 2021年4月8日 16時00分 那智勝浦町の熊野那智大社の社務所向いにある「秀衡桜」(ひでひらざくら)が、満開を迎えた。今月初旬に開花が始まり、温暖な日に一気に進んだ。開花時期は例年に比べ、10日ほど早いという。 秀衡桜は、平安時代末期の奥州(現在の岩手県平泉あたり)の武将である藤原秀衡が熊野詣の際に奉納したと伝えられるヤマザクラ。開花は遅く花は霞のようにたなびき、「白山桜」の別名を持つ。 樹高は約15メートル、幹の周囲は約2メートル。昭和40年4月14日には、和歌山県の文化財指定を受けている。