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記念の年に200万人達成 熊野古道センターの来館者

 三重県立熊野古道センターの来館者が2日、200万人を突破した。200万人目となったのは明和町の会社員、中川重治さん(59)と妻の光代さん(57)。「(熊野古道が)世界遺産なのは知っているが、一度も来たことはなかった。これから何度も足を運びたい」などと話した。

 同センターは2004年に熊野古道などが世界遺産に登録されたのを受け07年2月に開館。「紀伊山地の霊場と参詣道」を国内外に発信し、その保護と活用の拠点としての役割を担っている。毎年10万人ほどが来館しており、17年267日で200万人を達成した。150万人になったのは世界遺産登録15周年を迎えた2019年2月で、2回続けて記念の年に節目の人数を迎えた。
 
 式典で同施設の指定管理者「熊野古道自然・歴史・文化ネットワーク」の林伸行理事長は、開館以来、「『人と道 ここで ここに ここから』生き続ける『道』の文化を伝えたい」をキャッチフレーズに取り組みを進めてきたと説明。「常におもてなしの心を大切に、多種多様な企画展やイベントを実施し県内外の多くのリピーターの皆さんに支えられてきた。登録20周年の記念の年にこの日を迎えることができ、あらためて感謝申し上げる」とあいさつ。
 
 「これまで以上に熊野古道およびその周辺に関する情報収集・集積に務め、来館者に対して正確で内容豊かな情報を提供してまいります。また、和歌山県、奈良県との3県での連携を軸に、国内外の道の世界遺産に関する団体と協力して、熊野古道に関する情報を共有し、それらのネットワークの拠点となるよう努力し、今後も地域の活性化や振興に寄与する」などと決意を新たにしていた。
 
 県南部地域振興局の佐波斉局長も来館者への感謝を示し、「かなりしっかりとした企画展をしてもらうなど、地域内外の人に向けた運営の努力をしっかりしていただいていることが今日につながっている。引き続き、お越しの皆さん、地元の方に支えてもらいながらやっていきたい」と述べた。
 
 同センターの宮本秀男センター長から記念品と認定証の贈呈があり、中川さん夫妻がくす玉を開いた。矢浜神楽の「矢車」「悪魔払い」が披露され、午後2時からは餅まき、菓子まきもあった。
 
 中川さんは「尾鷲に魚を食べに行こうということでやって来た。食事の後、カーナビをみたら(表示が)あったのでたまたま来た。まさかこんな日に来て、選ばれるとは思っていなかった」と驚いた様子で、「センターは木の立派な建物ですごいと思った。センターがあるのも知らなかったが、2人で古道を歩いてみたい」と話していた。
 
 

      尾鷲市

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