紀北町相賀の海山公民館でこのほど、国際文化交流舞踏団「曼珠沙華」の公演「故郷に感謝を込めて 帰ってきたわよ」が行われた。町民ら約550人があでやかな和装による華麗なステージに見入った。
同団の代表を務めるママローザこと藤中清水さんは同町矢口浦出身。イタリアやベラルーシ、ミャンマー、ブラジルなど世界中で公演していて、「曼珠沙華の舞台は動く日本美術館(ロシア新聞)」「ザ・モダン歌舞伎(フィリピン新聞)」など好評を博している。
今回の公演は、創立30周年を記念して故郷に恩返ししたいと藤中さんが町に打診し、町教育委員会が自主文化事業として実現させた。入場無料だったこともあり、多くの町民が舞台を楽しんだ。
この日は座長の藤中夢弥さん、副座長の藤中織江さんらが出演。絢爛(けんらん)豪華な行列が客席の間に繰り出す『花魁道中』を皮切りに、『家事と喧嘩は江戸の花』『ゴットファーザー』『越後獅子』など12演目で観客を沸かせ、最後は『祭りだワッショイ』で締めくくった。
27年ぶりの故郷での公演にあたりママローザ代表は「念願の公演をすることができ感無量。私が生まれ育ったこの土地の皆々様に感謝を込めて、30年の集大成を笑顔いっぱいで観てくだされば幸いです」とコメントしていた。