きほく交通安全フェアが1日、紀北町東長島の道の駅紀伊長島マンボウで開かれた。家族連れを中心に約300人が来場し、横断歩道の渡り方や反射材の効果など交通安全について楽しみながら学んだ。パトカーや白バイなどの乗車体験もあった。
年末の交通安全県民運動(1~10日)の一環で、尾鷲署と交通安全三愛運動推進本部が開いた。運動開始にあたり、開始日が日曜日だったことから、通例の出発式の企画を変更した。
午前10時の開始から家族連れがやってきて、スタンプラリー形式で交通安全教室などに取り組んだ。芝生広場に設けた横断歩道では、信号が変わってから左右をしっかり見て手を上げて横断することを確認した。
飲酒運転疑似体験ではゴーグルをつけて飲酒時には距離感がうまくつかめないことを体感し、反射材体験スコープをのぞき込んでその効果を視認した。
◯×クイズもあり、「自転車は車と同じルールを守らなくてもよいのか」「横断歩道の信号機の青が点滅したら急いで渡る」などのクイズに一生懸命答えていた。スタンプを集めると、お菓子や警察グッズの参加賞を受け取り、笑顔を浮かべていた。
駐車場にはパトカーや白バイ、消防車などが集まり、子どもたちは目を輝かせて運転席に乗ったり、制服を着せてもらって敬礼をしたり、大喜びだった。
会場には出店もあり、また、三重県警のミーポくん、県交通安全協会のストッピー、尾鷲市のヤーヤにゃん、紀北町のきーほくんとKIHOKU戦隊アババインといったマスコットキャラクターが愛想を振りまいていて、お祭りのような雰囲気になった。地元の和太鼓グループ・賀楽多が場を盛り上げた。
締めくくりに、パトカーや白バイ、消防車両など6台による年末警戒の合同パトロールが出発し、管内に交通安全と火災予防を呼び掛けた。
尾鷲署交通課の笠井剛司課長は「12月は何かと慌ただしく、交通の流れも変わる。交通安全運動をきっかけに、ドライバーはいつも以上に緊張感を持って運転し、特に夕暮れ時から夜間では歩行者や自動車の動きに注意してほしい。歩行者は夜間は明るい服装や反射材を着用し、道路横断時に横断歩道を利用し、ハンドサインを行って命を守る行動をとってほしい」と呼び掛けている。