第27回おわせ陶の会の作陶展が、尾鷲市向井の三重県立熊野古道センターで開かれている。湯のみや茶わん、花器など会員の大小の力作が並んでいるほか、皿やコーヒーカップ、ストラップなど日用使いのできる作品が格安で販売されている。
陶芸を通して会員相互の親睦を図るとともに、地域の陶芸文化の振興に貢献することを目的に行っている。今回は19人が約60セットを出品している。花器など大きな作品は1つで1点だが、湯のみや皿などは数点で1セットとなっており、たくさんの作品が並んだ。
販売は早い者勝ちということもあり、午前9時から早速多くの人が来場し、作品を眺めたり気に入った器を購入したりしていた。
水、金、土曜日の午後に思い思いに作陶を楽しんでいる。小倉正義会長(77)は「窯の中の火の流れなどで、同じように作っても出来上がりが違う」と難しさ、楽しさを語った。会員も高齢化しており、作るのに根気の要る大きな作品が少なくなってきているという。
小倉さんは「使って楽しんでもらうのが一番うれしい」と話していた。
8日は午前9時から午後3時まで。販売は終了の30分前まで。午前10時から正午まで、尾鷲伝統文化継承の会尾鷲市こども茶道クラブの子どもたちが稽古の成果を披露する。