尾鷲市向井の三重県立熊野古道センターで4月19日(土)から7月6日(日)まで、企画展「本草学者がみた熊野」が行われる。
本草学は、薬用となる植物・動物・鉱物の形態・産地・効能などを研究する中国で生まれた学問。16世紀末に明の李時珍の『本草綱目』が伝わったことで、江戸時代に研究が盛んになり、中期以降は蘭学の影響を受け、彩色のある図譜が多数出版された。
展示では、日本での本草学の発展や、植村政勝・鎌井松石・丹波修治ら三重県出身・ゆかりのある本草学者や、東紀州地域における本草学者による採薬について紹介する。