三重県立熊野古道センターは12月8日(日)、熊野古道自然学校「熊野の巨岩・奇岩」を行う。熊野市神川町の那智黒石採掘場、蝶の羽岩、大丹倉展望所などを巡る。
東紀州では、約1400万年前の熊野北カルデラ形成に伴う火成岩のはたらきで、さまざまな地質景観が見られる。海岸部には大きな柱状節理が露出し、山では地中で風化した熊野酸性岩が大小織り交ぜて存在しており、その岩石は信仰の対象となったり、熊野古道の石畳や猪垣などに利用されてきた。
圧巻の岩塊である大丹倉と川床にある繊細な模様の岩である蝶の羽岩を同時に訪れ、同じ材質の岩石でも違う表情を見せる熊野酸性岩の姿などを見るほか、神川町だけで採掘される那智黒石採掘場と加工場を訪れる。
講師は『青のくに 熊野 岩と滝を巡る旅』の著者で県立木本高校教諭の前義典さん。定員は15人で申し込み多数の場合は抽選。小学生以上が対象だが、3年以下は保護者同伴。
申し込み、問い合わせは同センター(0597-25-2666)。