銘建工業など4社による尾鷲市への大規模製材工場の進出の話が頓挫した。市長が公約に掲げた10の大型事業のうち、一番の目玉と考えていた市民も多く、進展が二度、三度と遅れる中で、「進出がダメになるのでは」と思っていた雰囲気が市中に流れていたのも事実。
商工会議所は、進出希望に対しては優先順位に差はないとしつつも「原木協議会というメリットを生かしたい」との姿勢。既存資源を活用するのは定跡といえるが、経済環境が厳しい現状、手を挙げてくれるところが出て来るか。
市民の一人は「企業側の慎重な条件を甘く捉え、全てが進出への青信号に見えたのだとしたら、官民揃って現実を歪めていたと言わざるを得ない」と誘致関係者に厳しい見方を示す。
中電跡地の産業活用は、尾鷲市にとって地域再興の最後の砦といえる。港湾の整備や利活用および陸上輸送ルートである「尾鷲北山道路」(仮)の構想にも影響する。市と商工会議所、中部電力には改めて強力に企業誘致に取り組んでもらいたい。
(M)
