先日、熊野速玉大社例大祭「御船祭」を前に早船体験会があり取材した。その際、感想を聞いた新宮市内から参加の親子、特に母親のコメントが強く印象に残っている。昨年初めて、学校から子どもが持ち帰ったチラシを見て「こんな貴重な体験ができるならぜひ」と参加したところ、感動が忘れられず今年も迷いなく申し込んだという。
本番では参加の叶わない子どもや女性でも体験できること、そして何より強調したのは、国の重要無形民俗文化財に指定を受けた「新宮の速玉祭」が地元にあり、それを机上の学習ではなく肌で感じられることを挙げた。そして、もっと学校から保護者に広く呼び掛ければ、祭りの機運醸成や将来の漕ぎ手育成にもつながるのではないかとも。
教育委員会や学校現場の協力については、同大社の上野顯宮司も以前から繰り返し訴えており、なかなか協力が得られないことには地域での継承に危機感を募らせる。祭りの行われる2学期は学校行事で忙しい。ならば、ほかの時期でも大社側は出前授業に協力できるとまで伝えている。生きた教材を使わない手はない。
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