任期満了に伴う御浜町長選が22日告示され、無所属新人で前副町長の東地正登(ひがしじ・まさと)氏(60)のほかに立候補を届け出た人がおらず、東地氏が無投票で初当選を決めた。同町長選は2018(平成30)年から3回連続の無投票。3期務めた現職の大畑覚町長は今季限りでの引退を表明していた。
東地氏はこの日、同町志原の店舗駐車場で出陣式を行い、来賓と大勢の支援者が集まる中で力強く第一声を放ち、選挙カーで町内各所に遊説に向かった。同日午後5時の立候補届け出の締め切りをもって当選が決まると、同町下市木の選挙事務所には支援者が続々と訪れ、握手をして祝福や激励の言葉をかけていた。
あいさつで東地氏は、「私の決意を応援してくれた皆さん一人一人の力が今日の結果につながった」と、後援会や支援者、そして家族に感謝を伝え、「喜びというより責任の重さを痛感している。無投票だったからこそ、謙虚に丁寧に町民の声を聞き、町政に反映させていく」と決意を語った。
その後、報道陣の取材に東地氏は「現在の町総合計画を策定した立場でもあり、まずはこの計画を着実に進めていくことが大切」と述べ、具体的には、小学校の統合、高速道路延伸に伴いインターチェンジにアクセスする県道や町道紀南病院線の整備促進、紀南病院の経営改善にはともに運営する熊野市と紀宝町と連携しながら進めていくとした。
町発注の工事中止に伴う公金損失などで百条委員会が立ち上げられている町議会との向き合い方には「しっかりと今の状況を確認し、町長として取るべき行動をしていく」と述べた。
東地氏は御浜中、木本高、愛媛大農学部卒。1991(平成3)年に御浜町役場に入庁し、農林水産課長、調整監兼総務課長などを歴任。2025(令和7)年4月に副町長に就任し、今年6月に辞職した。
