尾鷲市地域包括支援センターは9日、早田コミュニティーセンターで出前講座を行った。山本雄一センター長が、介護保険制度の概要や、老人ホームの種類と概要を紹介。自分で決めることの大切さを説き、「選択のために施設を見学してほしい」などと呼び掛けた。
早田コミュニティーセンターで出前講座に取り組むのは15年ぶりという。今回、各センターや市内の団体に案内を送ったところ、希望があったという。15人が、山本さんの話に熱心に耳を傾けた。
山本さんは、たいていの場合、老人ホームへの入居の前提となる介護保険制度について「社会保険で介護を支えてくれる国は少ない」と紹介。また「全ての問題を解決できるものでもない」と語り、さまざまな仕組みを組み合わせて高齢化などに伴う困りごとを解決していくことが大切と説いた。
介護保険で利用できるサービスについては、在宅サービスと入所サービスがあり、いわゆる「施設」も、デイサービス、特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護医療院、グループホームなどがあると述べ、老人ホームの中にも自立型、介護型と住宅型があると説明し、それぞれの施設の概要を解説した。
自立型は、基本的生活動作が自立していることが条件で、介護が必要になったら退所し、介護老人ホームに移るとした上で、養護老人ホームについては「行政が入所の可否を判定する」として、自分で契約して入る施設と違いがあることを紹介した。介護型には、特別養護老人ホームや認知症グループホーム、老人保健施設があり、要介護認定の度合いや認知症状況の有無などの入所基準があること、住宅型ではサービス付き高齢者住宅と有料老人ホームがあることを説明し、おおむねの費用も紹介した。
質疑応答では「ケアマネジャーはどのように選べばいいのか」や「施設から病院に行けるのか」といった質問があった。ケアマネについては、介護認定を受けた時に事業者一覧がもらえるが、個々のケアマネは受け持ち人数が限られていると回答があった。施設に入った後の通院については、タクシーや福祉タクシーの利用が考えられるほか、施設の種類によっては連れて行ってもらえると説明があった。
山本さんは「自分で自分のことを考え、早期に困りごとを解決できるようにしてもらおうと、出前講座を開いた」と説明。「困りごとがあれば、地域包括支援センターに相談して」と呼び掛けた。また、最近、相談が増えていると話し「相談員が(事務所に)いない時間帯もある。できれば電話で予約を」と話していた。出前講座の希望も受け付けている。
