紀伊半島大水害から15年が経過し、各地で慰霊や追悼の行事が執り行われた。遺族の一人は「何年経とうが遺族にとっては悲しい気持ちは変わらない。この時期になると当時のことを思い出す」と話していた。「節目」という言葉は行政や多くの報道機関が勝手に使うだけで、遺族らには関係のないことだ。
当時、多くの犠牲者を出した那智川筋で、救助犬による行方不明者の捜索作業を取材した。確か発災から3日は経過していた。関係者が「すぐに捜索に出たかった」と悔しさをにじませていた。出動要請がないと出られなかったためだ。田辺市本宮町では請川地区の住民が一丸となって復旧作業にあたる姿が印象に残っている。普段からの“隣組”機能が発揮された形だ。
今年も各地で豪雨災害が続いている。線状降水帯の発生により短時間で非常に激しい雨が降り、道路の冠水や河川の氾濫、土砂崩れなどが発生する。当地方でも断続的に雨が降っているものの、止んでいる時間もあり浸水等の被害は出ていないが、いつ線状降水帯が発生するか分からず、備えは常時しておかなければならない。
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