• 物故者
    令和7年7月1日付〜令和8年7月12日付
  • 麺特集
  • 尾鷲市新田町黒渕橋から南西に約250メートルほど
  • 本日の新聞広告
  • 17時更新
    三重 東紀州ニュース
  • 17時更新
    和歌山 紀南地方ニュース
  • イベント情報

石川さんエベレスト登頂 登山歴わずか5年で最高峰へ

 尾鷲市職員の石川達也さん(35)が5月に、世界で最も高い山、エベレスト(チョモランマ/8848メートル)に登頂した。石川さんは「ただただ感動した」と登頂時の気持ちを振り返る。
 
 水産農林事業推進課の水産技師。ウニ類と海藻に関する研究で、関係学会の奨励賞を受賞したこともある。登山に興味を持ったのは「家族が、登山が趣味で家族サービスでついて行っていたら、自分がはまってしまった」と苦笑い。それが5年ほど前のことで当時から「登山を始めたばかりの自分がエベレストに登れたらおもしろいのでは」とチャレンジを決めていたという。
 
 登山家でプロガイドの倉岡裕之さんが企画した登山隊に参加。4月20日に標高約5300メートルの場所にあるベースキャンプに入り、1か月ほどかけて高山に体を慣らし、いよいよ世界のてっぺん目指し挑戦。頂上を目指して登ることができる期間が限られている上、天候が悪く登頂できないことも多い中、石川さんは初挑戦で山頂に立つことができた。
 
 「うまく言葉にできないが、人生が変わるぐらいの感動と達成感を味わえた」と石川さんは語る。ベースキャンプから5日かけて山頂を目指す。登頂した日は、上り下りで約20時間歩いた。空気は平地の3分の1。「酸素ボンベを使っていても、数歩歩いたら止まって、また進んでの繰り返し」で息苦しさと強風、寒さとの闘い。マイナス20度から30度。風は秒速1メートルで体感温度を1度下げるという。厳重な装備をしているが、ほほが凍傷になったという。
 
 頂上にいたのは15分から20分程度。空気が薄いため、短時間しか滞在できない。それでも石川さんによると、天候の分析がうまくいき、他のチームに先んじて出発できたことから「山頂は貸し切り状態。短い時間だったが楽しめた」と笑う。「雲もなく、真っ白なヒマラヤの山々がはっきり見えた。本当によい経験だった」。
 
 アイスフォールと呼ばれる氷河は危険地帯として知られるが、目の前で雪崩が発生。「音がしたと思って進んだら、前のパーティーが巻き込まれていた。数分くらいの違い」と危機一髪の場面を振り返った。
 
本格的に登山を始めて5年でのエベレスト登頂はかなり早い方という。これに先立ち、南米最高峰のアコンガグアやヨーロッパアルプスの最高峰・モンブランにも登っている。
 
 石川さんは「日本の山がやはり魅力的と感じる。今後は、日本百名山を時間をかけて登っていきたい」と〝次の目標〟を語る。海と山との魅力については「海の中はちょっと潜るだけでいろいろな生き物がいて、生命の豊かさを感じられる。山は、ある程度の高さになると生き物がいない。優しい海と厳しい山という印象」と話していた。

      8月 4日の記事

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料
      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      ニュースカレンダー

      速報記事をLINEでお知らせ 友だち追加

      お知らせ