三重県立熊野古道センターなどは12月14日(日)午前9時から午後1時まで、熊野市二木島町の熊野古道二木島峠で道普請体験を行う。
二木島公民館に集合し、峠道に移動。作業内容の説明を聞いた後、雨などで道に流れてきた土や泥の撤去、山側や谷川にもともとあった溝の修理・掘削、古道脇の石などの除去、道のへこみの修繕などに取り組む。
講師は二木島峠・逢神坂峠世話人会の西山光雄さんと高田伊都子さん。活動範囲は道標5から8の区間。昼前まで活動し、郷土料理を味わって解散する。
定員は20人。応募多数の場合は抽選。作業に適した服装で参加する。
同センターは「人々が往来してきた道は、時代の移り変わりとともに生まれ、変容しつつも地域の生活とともにあり、守られてきた。道自体がそれぞれ歴史・文化を色濃く伝えてきたとも言える。車社会では感じられない「道」のもつ歴史性・文化性を後世に伝達するには適切な整備を行い、地域と風土とが一体的に保全・活用する視点が求められている。熊野古道は巡礼道であるとともに、生活道として地域で守られてきた。明治時代以降交通機関の発達などにより、使われなくなった〝道〟もあったが、世界遺産登録前後に地域がボランティア精神を大いに発揮し、かつての道が整備された。伊勢路のビジターセンターである熊野古道センターの事業活動が道を後世に伝える一助になればと考え、道普請を計画した」と狙いを説明している。
締め切りは30日(日)午後5時。申し込み、問い合わせは同センター(0597-25-2666)。
