「神奈川で震度5弱」の速報が飛び込んできた。詳しい状況を知らず、きのうのきょうだし、「いよいよ次は熊野灘か」と頭をよぎった。
専門家は「南海トラフ地震は基本的に伊豆半島を越えることはなく、想定震源域とも異なり距離も離れている」と関連性を否定したが、恐怖心は拭えない。
気象庁が発表した「南海トラフ地震臨時情報」は巨大地震発生の可能性が高まっているという警鐘で、日ごろからの備えを改めて確認するよう促している。平時から準備を怠るなということだ。
日ごろ訓練を重ねて、体で覚えることも大切になる。名古屋の孫が来ていて、保育園に通う3歳の子は親子の地震の話を察知し、外に逃げようとした。机の下に潜る仕草もした。
助かる可能性があれば、逃げることを考え、生き延びようとする勇気が生まれる。災害大国の日本では、減災や被災者支援の技術やノウハウが蓄積されており、有事に助かるよう最善の準備をするだけ。気持ちを維持するのは難しいが、自分の命は自分で守るしかない。
(N)