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60年代の遊びを知る メンコ239枚 絵柄で児童文化分かる

 紀北町長島の紀伊長島郷土資料室で、第31回企画展「『角メン』と60年代のヒーロー」が開かれている。戦後、特に男子が熱中したメンコ239枚を展示し、当時の子どもの娯楽を紹介している。16日(日)まで。

 メンコは、安い値段で買いそろえられて、平等に遊べるため流行した。集団で遊ぶことで社会性を身につけ、勝つ喜びや負ける悔しさと工夫と努力にもつながっていた。
 
 絵柄からは、戦後から高度経済成長期にかけて子どもたちの娯楽を推し量ることができる。1960年代の初めごろまでは『ぼくら』『少年』『冒険王』など月刊の少年雑誌が相次いで発刊され、小学生に大人気を博した。家庭にテレビが入り始めると、人気漫画を原作とするドラマやアニメ、外国のアニメや西部劇が放送されるようになり、図柄にはそれらのキャラクターがしばしば取り上げられた。
 
 今回展示されているのは、同室に寄贈された角メンコ206枚と丸メンコ33枚。月光仮面や少年ジェット、仮面の忍者赤影、黄金バット、パーマン、王貞治などが並んでいる。また、図柄になっているマンガやアニメ、主題歌などについてパネルで紹介している。
 
 企画した浅原俊昭さんは「メンコを2枚貼りにしたり、ロウを塗って重くする工夫をし、ルールの変更や決定で社会性や秩序を身につけ、新しい遊び方を生み出す創造のもとになっていた」と話す。
 
 開場時間は午前9時~午後5時。毎週月曜日と祝日は休館。
 
 問い合わせは、紀伊長島郷土資料室(0597-47-3906)。
 

      6月 3日の記事

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