きほく七夕物語が7年ぶりに開かれることとなった。熊野古道世界遺産登録20周年を記念して、舞台を銚子川から馬越峠に移し、熊野古道をライトアップするという。
森の中の石畳を天の川に見立てる発想は秀逸で、すばらしい企画だと評価できる。熊野古道関連だと、本宮大社の大鳥居と那智の大滝、橋杭岩のライトアップは聞いたこともあるが、古道そのものをライトアップするのは珍しく、馬越峠の価値を引き上げることにもつながる。
いろんなアイデアが考えられるが、時間も人手も限られる中で、企画の成功を最優先しなければならない。ただ、実行委員会で議論もあった通り、写真や動画でしっかり記録しておけば、今後の熊野古道のPRのための資源となる。
駐車場やスペースのことを考えると、大々的に集客するイベントにはし辛く、住民が熊野古道の価値を再認識するイベントになる。なるべく地元の子どもたちに実際に見て、関わるような機会を設けられれば、将来的に熊野古道の活用を考えるきっかけになるのではないか。
(R)