尾鷲市の自治会連合会の歩こう会を取材するために、玄工山で待ち構えていると、散歩客や古道客の姿を見かけた。この桜が咲きそろうと、八鬼山の入口はまさに「桜の熊野古道」となる。
観光としての熊野古道のハイシーズンは基本的に春と秋。さらには「吉野の千本桜」との兼ね合いもあり、桜は熊野古道と相性がよい。春に好印象を持ってもらって、うまくマリンレジャーをPRできれば夏の誘客にも直結する。
向井は段々畑を歩きながら海とまちを望む眺望の良さがあり、弁財天や村嶋不動滝などの観光資源もあり、熊野古道センターや夢古道の湯など拠点として活用できる施設も多い。例えば今の時期なら「昼食をとってから熊野古道(八鬼山の入口)までいって桜を見てからお風呂に入る」「古道センターで熊野古道について学んでから向井を巡ったあとで八鬼山まで歩く」流れが考えられる。
八鬼山や馬越峠の登り口やまちへ向かう道に桜を植えていけば、観光資源となる可能性が生まれるのではないか。
(R)