年末の交通安全県民運動(三重県、12月1日~10日)を控え、先日開かれた、南牟婁郡交通安全対策協議会委員会で、紀宝署の川村知広地域交通課長が管内の交通事故の特徴について説明した。総事故件数の約半数が車両単独(自損)事故で、その理由の一つに、「緊張感の欠如」を挙げた。いつも通り慣れた道にもかかわらず、ガードパイプに接触するなどの事故を起こしてしまうのは油断や慢心からにほかならず、緊張感をもってハンドルを握っていれば防げる事故でもある。
対応策の一つとして、交通取り締まりを幹線道路だけでなく、さまざまな路線に広げる考えを伝えた。三重県警が所有する移動式オービスを使うことで可能となり、ドライバーからすれば「えっ、こんな場所で取り締まりするの」と驚くような路線での実施も検討しているという。
年末にかけて飲酒する機会も増えることから、飲酒運転撲滅に向けた取り組みも強化する。悲惨な交通事故につながる飲酒運転は決して許されるものではなく、同署は取り締まりを強化して厳しい姿勢で臨むことを伝えている。
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