東紀州地域振興公社は、来年2月にかけて「東紀州地域観光ガイド養成研修」を開く。6回の講座の後、登録試験を行う。
東紀州の広域エリアで、プロの地域観光ガイドとして通用する人材の育成を目指す取り組み。観光を成長産業として推進していくには、次の世代を育て、観光ガイドをビジネスとして成り立たせる必要がある、との背景だが、成果はいかに。
今後、ガイドツアーの商品化を図っていきたいとのことだが、観光客、特に個人や少人数のグループから「日当」をもらおうとすると、5時間から6時間程度のコース設定が求められるだろう。例えば馬越峠を越えるとして、最低でもあと2時間程度、観光客を満足させられるプログラムが組めるか。
ガイドがいなければ行けない場所、ガイドがいるから魅力が分かる場所は付加価値が高くなる。今、県内各地では体験メニューの充実が進められているが、それとともに、今後、ガイドがいてこそ魅力が増す場所の掘り起こしが必要かもしれない。
(M)