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社説「災害への備えを」

 まもなく7月。梅雨も後半に入り、梅雨前線が北上。また、秋にかけて台風が接近・上陸する時期でもあり、大雨や洪水災害の懸念が高まる時期でもある。今年は、〝梅雨入り宣言〟前の6月1日、2日にまとまった雨があった。三木里—古江間で小規模な土砂崩れが発生したが、この時は尾鷲市、紀北町では大きな被害はなかった。

 先だって行われた尾鷲市議会の一般質問で、ある議員が「地震・津波は怖いという人は多いが、実際に避難方法や経路をしっかり確認しようとする人、自主的に防災訓練に励む人は少ない」と印象を述べ、「必要な情報や(行政が市民に)分かっていただきたい事がちゃんと伝わっていない様子がうかがえる」と話していた。尾鷲市や紀北町は雨が多く、また、津波リスクも高いため、訓練などには参加しなくても、防災について気にかけている人が多い印象がある。それでも、このような指摘があるということは、課題といえる。
 
 三重県の1万人アンケートの結果によると、「避難が必要な災害が起きた場合、身近な避難場所に避難できるか」答える設問に、「避難できる」と答えたのは51.1%。「避難場所は知っているが避難できないと思う」と答えた人が32.6%いたほか、「避難場所を知らない」が7.6%いた。
 
 テレビ、ラジオ、インターネット、書籍・雑誌と、防災情報があふれている。まずは防災情報の確認が大切。入手先を知っていれば、自分で情報を取りに行けるので心強い。大雨についてはやはり気象庁のホームページが充実している。河川なら国土交通省の「川の防災情報」。身近なところでは「防災みえ」が役立つ。
 
 知っておくことで危険を回避できることがたくさんある。その後、避難所を見に行くことや、自主防災組織などの訓練に参加すると、さらに知識が増える。「命を守る行動を」と言われた時に、あわてずに済むように、心構えをしておきたい。
 

      6月24日の記事

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