統一地方選が近づいている。新宮市議会3月定例会でも普段より傍聴の人数が多くみられ、機運が少しずつ高まっているように感じる。政治に関心を持ってもらうきっかけとして、私が記者経験を通して思う議会の「面白がり方」を記したい。
見どころの一つは、休憩時間である。会議中は議員も市職員も、それぞれが役目を全うするべく緊張感を持って場に臨む。そしてその緊張がふっとほぐれるのが、議長が「会議中ですが10分ほど休憩とします」と伝えた瞬間。多くは立ち上がる中、座って残る人もいれば、議員は他の議員や市職員、傍聴席などにコミュニケーションを取りに行く人もいてさまざま。職員はリラックスと言うよりかは緊張状態を保っているように見受ける。それぞれに過ごし方が異なるようだ。
また、国会に比べて地方議会は身近でわかりやすい話題が多い。自分たちの住むまちについて議論がなされ、議員が当局に訴える内容はどれも市民生活に密着した切実なものばかり。「物事はこうやって決まっていくのか」ということが、小さなまちの議会だからこそ見えてくる。
見方を変えれば面白さの質も変わる。
【稜】