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社説「安心安全のため 行政は工夫を」

 師走に入ると同時に、各地で冬本番の寒さを迎えた。当地方でも数日前の暖かさと打って変わって朝晩の冷え込みが厳しく、慌てて冬支度している家庭も多いだろう。寒暖差により体調を崩さないようにしてほしい。

 1日から10日までの期間で、和歌山、三重両県ともに交通安全運動が実施されている。夕暮れ時間が早くなるとともに交通量が増え、さらに人々の気持ちも急く時期となることから、いつも以上に交通安全への意識を高める必要がある。出発時刻を10分早めるなど、ゆとりを持った行動が事故防止につながる。家庭での冬支度といえば、衣類や暖房器具をイメージするが、車でも冬用のタイヤに切り替えたり、バッテリーを点検したり、冬への備えを忘れてはいけない。これから山間部の道路は路面凍結のおそれがあり、油断は禁物だ。
 
 雨が少なく空気が乾燥する時期が続き、暖房器具の使用も本格化する中、火災にも十分気を付けなければならない。これまでにも一人暮らしの高齢者宅で暖房器具の誤った使用により火災が発生した事例があり、家族や近所で繰り返し注意を呼び掛けてもらいたい。
 
 また、年末年始は犯罪発生が増加傾向になることから、犯罪抑止の機運を地域全体で高めていくことが求められる。お金が動く時期、特殊詐欺も相変わらずさまざまな手口で、人や場所を選ばず発生している。お金が関係する話は即決することなく、家族に相談、少しでもあやしいと思えば警察に連絡することを頭に入れておきたい。
 
 高齢化が進む当地方で、住民が安心安全に生活するためには、行政の寄り添った対応が不可欠。交通事故防止、火災予防、特殊詐欺被害防止など、被害者を生まないために、毎月発行の広報紙では、たとえ小さなスペースであっても繰り返し呼び掛けていくことで人々の頭の中に残る。公務で公用車を走らせる際、スピーカーで広報するのも一つの方法。「〇〇運動期間中」に限らず、普段から情報発信や注意喚起することに何ら問題はない。デジタル化を進めることも大切だが、高齢者が多い地域ということを念頭に、これまでのやり方を見直し、有効と思える手段には積極的に取り組んでもらいたい。
 

      12月 2日の記事

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