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社説「知事選で県政への関心示して」

 新しい和歌山のリーダーを決める県知事選は27日(日)に投開票を迎える。4期16年務めた現職が今期で引退することになり、新人3人が立候補。10日の告示から、南北に広い県内を駆け巡り、それぞれ政策を訴えている。

 告示にあたり県選管委員長は、過去2回の知事選の投票率が30%台なのをはじめ近年の投票率の低下傾向に懸念を示し、「責任ある一票を投じてほしい」と訴えていた。県選管は啓発活動などを通して、特に若年層の投票行動を促すことに力を注いでいるが、果たして投票率の行方はどうなるか。選挙は民主主義の基盤をなすもので、自らの意思を政治に反映させる貴重な機会を逃すことなく行使してもらいたい。
 
 県都の和歌山市から最も離れた新宮・東牟婁地域。県の政治・経済の中心はどうしても和歌山市や紀北筋で、県有施設などハード面をはじめ、さまざまな面で“南北格差”を感じることはある。新たなリーダーの誕生は格差解消のチャンス。まずは投票率を上げることで、地域として県政に関心があることを示すことが大切になる。
 
 住民にとっては、市町村役場に比べ、県の出先機関である振興局はなじみが薄い。例えば、県が実施している補助事業などの周知が不十分で、“損”をしたというケースも聞く。広報紙「県民の友」は毎月、各市町村の広報紙に折り込まれているが、どれだけの人が見ているだろうか。もちろん、住民が県政に興味・関心をもって情報を取りに行くことは必要だが、当局側には報道機関への情報提供、地区の回覧板からSNSまで、さまざまな方法により繰り返し発信する努力がほしい。新たなリーダーには、まずは積極的な情報発信、そして地域の実情に応じた予算措置や住民サービスの実施に期待したい。
 
 また、来年春の統一地方選で県議選も予定されている。パイプ役となる県議には見える活動を求めたい。住民が県政の動きを知るのは、市町村の動きを知る以上に難しく、議員による報告会や活動チラシの配布などがあれば、県政への関心の高まりにつながる。そのような中から出てくる声を県政に届け、住民サービスの向上、地域の発展につなげていくという政治の流れをつくってほしい。
 

      11月25日の記事

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