特に中学校のクラブ活動(部活)について、土・日曜日を中心に外部指導者に切り替えていく、という議論が行われている。中学生の時は「強制か、いやだな」と感じる程度だったが、この10年くらいで、いろいろと問題視されているとの報道が目立つようになった。
強制かどうかや、学校規模によっては「やりたい活動がない」というケースが多い。地域の競技団体との兼ね合いもあり、クラブチームに所属していて部活での試合に出られないといったことも考えられる。
教員も、経験のない競技の顧問になることもあるらしい。運動では、指導者のレベル不足が生徒のけがや故障のリスクにつながる。
活動によっては、部活が、勝利を第一目標とした競技スポーツになっている。私立学校ではその傾向が強いと感じる。もっとも、選手である生徒も、優秀な成績を残すことで次の進路が開けている部分もあるが、外部移行で拍車がかからないかも不安である。
教員の働き方改革の観点では改善は急務。時間だけでなく、金銭的にも顧問教員が負担している部分は大きい。当面、外部委託を進めるにしても、中高生スポーツの将来像を構築する必要がある。
(M)