多気町、大台町、明和町、度会町、紀北町の5町による「三重広域連携モデル」が、内閣府のデジタル田園都市国家構想に採択された。
そもそも多気町のヴィソンを中心とした広域連携は愛知県常滑市から和歌山県那智勝浦町までの9市町による「伊勢湾熊野灘スーパーシティ構想」から始まり、5市町と大紀町の「三重広域連携スーパーシティ構想」を経て今に至る。
スーパーシティは先端技術を実践できる国家戦略特区をつくる施策で、資料にある「まるごと未来都市」という表現がしっくりとくる。
デジタル田園都市は岸田内閣の看板政策の一つで、後発のデジタル田園都市がスーパーシティを内包しているという位置づけ。正直、首相とともに政策の看板が掛け変わったようにも思うが、デジタル田園都市については、内閣官房のホームページにある最初の132文字の紹介文の中に「地方」が3度入っていることからも、地方創生を念頭に置いた施策が展開されるのではないかという期待がある。
今回の採択を受けて、担当者が「やっと入り口にたどりついたという感じ」と語っていた通り、今後の事業により町民の生活を豊かにしていくかが重要となる。
(R)