尾鷲市がふるさと納税を2年連続で4億円を確保した。紀北町が1億1000万円ほどで伸び悩んでいることを考えると、尾鷲市の結果は高く評価すべきと考える。もちろん施策の優先順位の違いもあるが、紀北町とて無策ではなく、ポータルサイトの追加や値段設定の見直しなど手を打っている。コロナ禍の巣籠り需要があったとはいえ、その流れにきっちりと乗ることは難しい。
ふるさと納税は返礼品のバリエーションが注目されがちだが、寄付金の使い道も自治体の魅力のPRとなる。尾鷲市は魅力ある学校づくりや水産業の振興などを示しているが、よりSDGs(持続可能な開発目標)をアピールしてはどうか。
ゼロカーボンシティ宣言は元より、おわせSEAモデルも火力発電所からの転換という観点から脱炭素社会の企画である。
市内の学校で、木育、川育、海育を進めているが、自然との共生のための教育はSDGsの理念に沿う。地域おこし協力隊を軸として移住定住も注力しており、人生や人材の再生として持続可能な社会に向けての取り組みとして論理展開できる。
尾鷲市をSDGsの先進都市としてPRしていくべきだ。
(R)