税金と聞いて、あまりいいイメージを持たないという人は少なくないだろう。消費税をはじめ、所得税や固定資産税、住民税など生活のあらゆる場面で徴収されるし、使い道もいまいちはっきり分からない。
先日、紀宝町立成川小学校で租税教室があり、その中で、税金のない世界を紹介するDVDを鑑賞した。消防や警察は有料となり、公園や橋は管理されず、ごみも放置されたまま。普段私たちが当たり前だと思っているサービスは、税金がないと利用できないのである。
救急車に関しては有料の国も多いそうで、先日、アメリカで骨折したという芸能人が、20~30万円かかったというニュースを見た。保険でまかなうことができたようだが、救急車をタクシー代わりにすることが問題になっている日本では考えられない。これほどのお金が請求されるとなると、むやみに出動要請する人も激減するだろう。
租税教室ではこのほか、小学生が学校に通うためには1年間に約88万円が必要という話しもあった。自腹では到底払えない金額。改めて、私たちの生活は誰かの税金に支えられていると実感した。
【織】