尾鷲の早春の呼び物「ヤーヤ祭り」が終わった。今年も縮小を余儀なくされた。獅子出御の時は、昨年にはわずかながらも見物客がいた気がするが、今年は関係者の姿だけで、寂しく思った。
新型コロナで観光客を呼び込めないが、1月末から2月初めにかけては、東紀州から和歌山県南部の春まつりを〝はしご〟できる時期である。
1月最終(日程によって2月最初)の土曜日は、串本町で「本州最南端の火祭り」がある。1月31日夜にヤーヤ祭りの扉開き、2日は花の窟神社の祭礼、3日に熊野三山で節分行事、4日にヤーヤの練り、5日にヤーヤの本祭、6日夜に新宮のお燈まつり、7日には同所で護摩祈祷がある。
空いた時間には熊野古道や海岸線を散策すればよいし、他の観光スポットも多い。教育旅行用につくった体験プログラムも取り込めば、1週間いても飽きないのでは。夜にはおいしい食材と、いろいろな場所の温泉も楽しめる。行政縦割りをなくして連携してツアーを組めば、移動が多くてハードスケジュールにはなるが、多くのファンに来てもらえるメニューが作れると考える。コロナが終息すれば、ぜひ実現を願いたい。
(M)