紀宝町立相野谷小中学校の子どもたちが、地域の防災マップ作りに取り組んでいる。相野谷川沿いに発展してきた同地区は水害に弱く、過去に何度も家屋や田畑の浸水被害に遭ってきた。また山間部のため、大地震の際には土砂崩れの危険性がある箇所が多い。相野谷川を津波が遡上してくる可能性もある。
子どもたちと一緒に学校周辺をじっくり歩いてみると、普段はまったく気にならない場所が、実は災害時には危険な場所へと変化することに気付く。石垣やブロック塀は倒壊の恐れがあるし、少しの側溝の隙間でも夜の避難では足がはまるかもしれない。車で何気なく通過する時には決して分からなかったことだ。
海抜が高いところに住んでいても安心はできない。家が崩れると避難所に移動しなければならないこともあり、その時に土砂崩れや石垣の崩落などで、避難路が通れなくなっている場合もあり得る。
災害時にはパニックになって冷静な判断ができない可能性が高い。もしもの時のために、実際に避難経路をしっかり歩いて、どのような危険があるかを認識し、う回路や別の避難場所なども考えておいた方がよいと思う。
【織】