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不連続線「薄暮時の事故防止」

 水をくむ桶が井戸に落ちるように、あっという間に日が暮れる秋。日の入り時刻を見ても、6月下旬から7月下旬は7時10分ごろだったが、今は5時20分前後。6時には結構暗くなる。

 過去5年間の統計を見ると、最も死亡事故が発生している時間帯が午後5時台で、6時台、7時台と続く。また、日没前後の1時間(薄暮時間帯)の死亡事故は、帰宅時間帯と重なる10月から12月が特に多い。

 この時間帯の事故は「自動車対歩行者」が多く、ほとんどが「横断中」に発生。その8割が横断歩道以外で起こっており、走行車両の直前直後に横断するなど、歩行者の約7割に法令違反があった。

 運転者の中には、前が見えなくなってはじめてヘッドライトを点灯するケースを見かけるが、それでは他の車や歩行者が自分の車の存在に気付くのが遅れたり、気付かずに行動するおそれがあり、「早め点灯」で存在を周囲に知らせることが大切で、昼間より速度を落とし周囲の状況に注意して慎重な運転を心掛ける。一方、歩行者も明るく目立つ色の衣服や、反射材や懐中電灯をつけて運転者から見やすくし、法令を守る。双方が気をつけることが大切になる。

(J)

      10月13日の記事

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