9月に開幕する三重とこわか国体。県内でもほぼ連日、一日の新規感染者数が過去最多を更新するなか、開催の可否を巡って県は厳しい判断を迫られている。
現在のところ、実施するにしても全競技無観客。会期前4競技は実施の方向だが、会期中の競技は9月4日の状況を見て判断することになっている。しかし、急速な感染の収束は見込めない状況。
オリンピックの開催可否が話題になっていたころより、感染者ははるかに多い。知事はまん延防止等重点措置区域に指定される前、17日に「日中も含めて、県内の外出や移動につきましても生活の維持に必要な場合を除いて控えていただきたい」と発言。そのような中での大規模な競技大会は、やはり難しいと考えざるを得ない。また、参加者に三重県の魅力を楽しんでもらい、その後の観光振興に生かすといった部分の効果が全く期待できない。
一方、開催するなら、完全なバブル対応が求められる。特に、移動は宿泊施設と会場に限り、他地域からの参加者とはマスクなしで会話しない。県内参加者は競技終了後、最低1週間経過観察が必要だろう。早く決断し、対応を考える必要がある。
(M)