昨年10月1日時点で実施した国勢調査のうち、人口に関する速報が25日、公開された。三重県の人口は177万1440人。平成27年の前回調査と比較して4万4425人の減。減少率は2.4%。一方、世帯数は74万870世帯で2万578世帯、2.9%増加した。
県内の人口は平成17年をピークに減少。減少幅が拡大しつつある。5年前の前回調査時と比較して、人口が増えたのは朝日町、東員町、川越町、菰野町の4町だけ。四日市市や津市などでも減少している。減少率が大きいのはいずれも南部地域。紀北町は10.53%減で3位、尾鷲市は9.73%減で5位。
尾鷲市はピーク時から人口が半減。とはいえ、以前にも書いたが3万人の人口を養える土台が尾鷲市にはある。紀北町も同様。ただ、そこまで人口が増加することは、おそらくない。
早期に、できるならこの水準で、人口を底打ちさせられるかが行政的な大きな課題と言える。進学により多くの資金が必要であるなど、子育ても含め、ずっと生活していける収入と福祉を提供できるか。尾鷲市はちょうど新しい総合計画を作っている。華やかでなくても希望が持てる将来像が示せるとよい。
(M)