新しい尾鷲市議が決まった。任期は11日からで早速全員協議会が予定されている。すぐに正副議長を選ぶ臨時会が開かれる。
定員が10人に減った。本会議ではたった5人の賛否で、議案の可否が分かれる。一人一人がもつ1票は非常に重い。あらためて認識してもらいたい。特に新人議員は早く議会に慣れることが急務。
議員グループができるのは否定しないが、賛否が拮抗する施策を審議する場合、グループで〝政局〟となることは厳に慎んでもらいたい。最悪なのは、議会での主導権争いで、施策に関する議論が停滞すること。
3年前、定数10の沖縄県のある自治体で1か月以上議長選が続いた。くじで決まった当選者が当選を拒否。99回目の選挙でやっと正常化した。尾鷲市でもおととし、監査委員の選出でほぼ1日議会が空転したことがある。
加藤千速市長にとって厳しいかじ取りを迫られる場面もあるだろう。そのような時こそ、一層丁寧な説明と議会対応を求めたい。
議会には執行部の監視機関としての役割とともに、予算の議決やチェック・改善提言を通じた行政推進の機能もある。理性的、合理的な議会活動が行われることが大切だ。
(M)