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社説「未来への期待込め1票を」

 任期満了に伴う尾鷲市長、市議のダブル選挙が30日、告示される。尾鷲のまちは人口減少と高齢化で課題山積。新型コロナウイルス感染症での人の移動の抑制が、市の活力低迷に暗い影を落とす中での選挙戦となる。当面のことに意識が向きがちになるが、少し未来を見据え、よりよいまちになるために期待込めて、応援する候補に一票を投じたい。

 ここ数回の投票率を見ると80%を下回っている。都市部より高いとは言え、2割強の人が投票していない。もっとも、住民票はあるものの進学や就職をして市外にいる人もいる。
 
 2月末にあった大紀町長、町議会議員のW選挙の投票率は82・21%と8割超え。尾鷲市でも8割超えに最低あと2ポイント程度、上積みを期待したい。できれば9割の民意で市長、市議を選びたい。
 
 まずは、候補者がどのような政策や方針を掲げているかを知ることが大切だ。
 
 市長はともかく、市議会議員は議会での発言をチェックするのは大変。新人候補の主張が自分にあっているかどうかは、演説を聞くかチラシをもらう必要がある。通常なら選挙期間中に街頭演説や個人演説会などが行われるが、今年はコロナ禍で選挙戦の様子も様変わりすることが予想される。一番手っ取り早いのは、各家庭に配られる選挙公報。届かない場合も選挙管理委員会の事務局に行けば見ることができる。
 
 選挙は、民主主義の根幹。市長にしろ、市議にしろ、少なくとも今後の4年間の、まちづくりのかじ取りと進路が正しいかの見張りを任せることになる。一方、市長も議員も、取った票の数だけ背中を押されて政治に取り組むことができる。
 
 当選した市長、議員が担当するのは当面4年間だが、将来の尾鷲市の方向を決めるという点では、選挙結果はもっと長い期間にわたって影響する。とりわけ、おわせSEAモデル構想。今後何十年かのまちづくりに関係してくる。
 
 まちの将来を決めるのは自分たち一人一人。選挙は自分のまちづくりへの意志を、公的に表明する貴重な機会。未来への期待を込めて清き一票を行使したい。
 

      5月29日の記事

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