先日、国道42号を走っていると、走行中の運転席側の窓からプードルらしき犬が顔を出していた。ペットというより、家族の一員。どこへ行くにも一緒という愛犬家も多いが、乗せ方によっては事故を引き起こす原因につながる。
道路交通法55条に「視野もしくはハンドルその他の操作を妨げるような乗車をさせてはいけない」などと定められており、反則金も課せられている。昨年5月に札幌市内で飼い犬を膝の上に乗せて車を運転していたドライバーが現行犯逮捕されており、同様の案件は2012年3月にも山口県周南市内でもあったという。
自由な状態で乗せると運転に集中できなかったり、急ブレーキを踏んだ時にフロアに転がり落ちてペダル操作に支障をきたしたり。また、何かに反応して思いもよらない行動に出ることもある。犬や猫の正しい乗せ方はキャリーバッグに入れて座席に固定したり、サイズに合ったケージに入れたり、ハーネスとリードをつけてラゲッジスペースなどに固定することとされている。
「しつけができているから」「おとなしいから」…などは理由にならない。大切な家族の一員であるならなおさら、安全第一で。
(J)