20日朝、尾鷲でも午前7時3分に氷点下1・9度まで下がり、大寒にふさわしい今季一番の冷え込みとなった。
大寒は24節気の一つで、今月5日の小寒から、暦の上で春が始まるとされる立春の前日である節分(今年は2月2日)までが一年で最も寒い時期とされる。
1938(昭和13)年から始まった尾鷲での気象観測。これまで最も低い最低気温は1963(昭和38)年1月24日の氷点下6.3度。最低気温を記録する日は年末から3月初旬まで、年によってばらつきがあり、尾鷲では立春以降の2月も多いが、平均気温は1月下旬が最も低くなる。
冬枯れの言葉に代表されるように、冬は草木が枯れる。その中でも生き生きとしているのがスイセンで、ツバキや早咲きの梅も咲き始めている。寒さはしみるが、この時期の夜空は空気が乾燥して星がはっきり見えるし、一日中日陰で湿気がある場所では霜柱が残る。冷え込み具合や湿度によるが、朝、車のフロントガラスにくっきりと氷の結晶が見えることもある。
連日、コロナのニュースで不安がなかなか解消できないが、散歩のときにでも自然に目を向ければ、気分転換にもなるのではないか。
(J)