昨今の当地方における過疎化と少子高齢化の勢いに、なかなか歯止めがかからない。私の住む地域でも子ども数の減少が著しく、ついに来年度から我が子の学年が複式学級に。いつかはという覚悟はあったが、予想外にその時が早く訪れた印象だ。
複式学級の不安要素といえば、1つの教室で同時に別学年の授業が行われるため、児童が学習に集中できるか、指導がおろそかにならないかなどだろう。その点に関して学校の説明によると、現在の教育では教師が一方的に授業を進めるのではなく、自分たちで課題を解決する能力を育むことに重点を置いているという。
また授業の決まりの定着や流れの提示などで、スムーズに進行するように工夫。さらに上学年はリーダーとしての自覚を持ち、下学年は身近にお手本となる先輩が存在するというメリットもあり、自然と社会に出たときに役に立つスキルが身に付く。
悪いことばかりに目を向けがちだが、学年を超えた繋(つな)がりや先生方のきめ細かな配慮など、小規模校ならではの特色を生かした教育も魅力的。学校を信頼して、子どもたちの健やかな成長を見守ろうと思う。
【織】