ローソンとKDDIは、顧客の位置情報と購買履歴などを使い値引き情報を顧客のスマートフォンに配信するサービスの実証実験を埼玉県内の10店舗で始めた。
過去1か月分の顧客の位置情報と購買履歴から、帰宅途中で食料品を買う可能性が高いといった消費行動を推測。弁当やデザートなどの値引き品を出す午後5時以降、データ分析から割り出した顧客に情報を通知するという。
これまで店に行かなければ分からなかった割引商品があらかじめ確認ができるようになるが、行ってみて売り切れだったという事態もありうる。できれば通知が来た時点で予約なり、決済ができればなおうれしい。
本来食べられるのに捨てられてしまう全国の食品ロスの量は、平成29年度の推計値で612万トンといわれており、1人当たり毎日茶わん一杯分のご飯を捨てているのと同じ量。このうち、食品小売業に限ると64万トンで、10%強。全体に占める割合は決して多くないが、削減に効果は期待できる。
実証実験の結果、どうなるのかわからないが、全国への展開を望みたいし、コンビニだけではなく、スーパーなどあらゆる店舗への広がりを期待したい。
(J)