和歌山県立高校の再編整備計画に関する地方別懇談会が先日、新宮高校であった。その前には、三重県教委による紀南地域高校活性化推進協議会があり、いずれも取材で赴いた。三重県教委は以前から同協議会で、当地域の紀南・木本の両校の将来的な統合を含めた高校のあり方について協議を継続。一方、和歌山県教委は今回、人口減や少子化で15年後を見据えた計画を策定していく必要性を打ち出した。専門家による審議会の答申では、新宮・新翔両校の統合を示唆している。
統合に向けては丁寧な説明と慎重に進める姿勢が大切だが、その話とは別に気になったのは、部活動のあり方。高校生にとって部活動は青春そのもので、先輩後輩との人間関係も構築でき、得るものは大きく、その思い出や人間関係は将来まで続くもの。
しかし、現状では部員不足等で大会出場が困難だったり、場合によっては休部になったりしている。教職員も部活動で顧問を務めることが働き方改革に逆行して多忙を極める状況に。部活動は学校全体に活気を生み、活躍すれば地域を盛り上げる役割も果たす。監督・顧問を外部から受け入れることも検討すべきでは。
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