名古屋で働いていた数年前を思い返せば、すし詰めの通勤電車が苦痛だった。今でもテレビで都市部の通勤ラッシュの光景を見るが、あの混雑は心身によくない気がする。
当地方の暮らしで、呼吸だけでも楽しく感じる瞬間がある。季節の変わり目で体調を崩していたが、ストレスから解放されたためか、自然環境のおかげか、あまり風邪をひかなくなった。
新型コロナウイルス感染症関連は心が暗くなるニュースばかりだが、テレワークや東京の一極集中について注目が集まったことはいいことだと思っている。これを契機にテレワークが普及すれば、自然豊かな地方への移住が活性化するのではないか、という期待がある。
テレワークの可否は事業の性質や従業員の資質によるところが大きい。比較的大きな事業所であれば対処しやすく、モデルケースとして知見も得やすい。
今回の新型コロナウイルス感染症に際し、尾鷲市と紀北町がテレワークを行わなかったのは、都市部とは状況も異なり、情報管理の面で難しい部分もあるため。ただコロナ対策というより、今後の地域での働き方を考える上で、行政によるテレワークの実践は考えるべきではないか。
(R)