今春高校を卒業し地元を離れて就職した若者たち。ところが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で前途多難な船出となった人もいる。知人の娘は、関西地方で美容関係の会社に就職した。見習いとして2~3日勤務したあと店舗の休業により自宅待機に。この間、会社寮で技術トレーニングは重ねたものの、現場での実践には及ばずモチベーションを保つのが大変だった。また、大型連休中も帰省自粛が求められたことから、慣れない環境の中での”軟禁”状態が続いた。数日前に店舗が再開してようやく勤務につくことができ、初任給についても全額補償してくれたことが救いだった、と知人は一安心したが、まだ不安定な状況で心配は尽きないという。
今なお自宅待機を命じられたり、中には職を失ったりしている若者もいる。夢と希望に満ちていたに違いない。コロナで夢破れるのはあまりに切ない。学生も大変だが、社会人1年生も苦しい思いをしている。このような人たちへの支援も必要だ。精神的にもかなりの負担を強いられているはず。まずは、今後の不安解消につながる相談窓口のようなものを設けてほしい。
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