~歯と口の健康週間~
太地町立くじらの博物館で2日、歯と口の衛生の普及啓発のための「クジラの歯みがき」の一般公開が始まった。10日(火)まで1日3回、クジラショー後に行う。初日は町立太地こども園の年長児21人を招待し、園児たちはクジラの歯みがきを体験した。
毎年6月4日~10日の「歯と口の健康週間」に合わせて、同館が2008年から行っている取り組み。歯と口の健康について再認識してもらうと共に、食性の違いでクジラの種類ごとに異なる歯について興味を持ってもらうことが目的。太地こども園の園児は2014年から招待している。
同館職員が3種のクジラの食性の違い、それに伴う歯の数や大きさ、生え方の違いを説明しながら歯の磨き方のお手本を示した後、園児たちはハナゴンドウのマロン(推定29歳)の歯みがきに挑戦。職員のサポートのもと、大きく口を開けたところへ手を伸ばし歯ブラシを慎重に歯にあてがい、丁寧にみがいていった。歯みがき後は、クジラが口に含んだ水を飛ばすうがいもあった。また最後には、同館が園児へ歯ブラシを贈呈した。
クジラの歯みがきを体験した武内愛莉さん(6)は「くじらの歯が見れてうれしかった。歯みがき頑張ります」と笑顔。稲森大樹館長は「このイベントを通して、歯と口の健康について考えるきっかけになってもらえれば」と話した。
「クジラの歯みがき」
10日(火)まで毎日
- 午前10時30分
- 午後 0時30分
- 午後 2時30分
各クジラショー後に実施
※クジラの健康状態や天候等で、中止または内容の一部が変更となる場合がある。