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企画展「中上健次の交友関係II」 坂本龍一・篠山紀信悼む 新宮市立図書館

 新宮市立図書館は12日から、中上健次コーナーで、企画展示「中上健次の交友関係II」を開催している。健次と交流のあった音楽家・坂本龍一氏(昨年3月28日逝去)と写真家・篠山紀信氏(今年1月4日逝去)の追悼展示に合わせて、雑誌の連載作品で健次と合作した写真家たちの足跡を、雑誌や書籍などの展示で振り返る。6月4日(火)まで。

 展示では、1980年代半ばごろの資料約60点を展示。健次は生前、坂本氏とはエッセイや対談、座談会などを通じて交流があった。篠山氏とは座談会やコンサートなどの他、雑誌「輪舞する、ソウル。」(文・中上健次、写真・篠山紀信、1985年、角川書店)の取材でソウルへ同行するなどしていた。
 
 また、篠山氏をメインにした写真雑誌「写楽」(1980年創刊)で創設した「写楽賞」の審査員には、健次と坂本氏も入っている。展示では写楽の1984年12月号で、一緒に審査する3人の写真が載ったページを開いて紹介している。
 
 さらに、健次が総監修・演出を務め、篠山氏が撮影協力した韓国の打楽器グループ「サムルノリ」のコンサート(1984年、増上寺)についての、健次と坂本氏の対談「音は神、そしていま甦(よみがえ)る新たなる異神」(朝日ジャーナル)の見開きも展示している。
 
 その他、雑誌の連載で合作した写真家の荒木経惟氏、中平卓馬氏、森田貢造氏、瀬戸正人氏らの作品についても紹介している。
 
 同館担当者は「活動は小説にとどまらず、いろんなところを旅して才能ある人を見つけるなどしている一方、それが発展して自分の作品に返っていく中上の様子がわかる。展示で新しい発見をしてもらえたら」と話した。
 

      新宮市

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