那智勝浦町那智山の熊野那智大社で18日、来年の干支「乙巳(きのとみ)」の色紙制作が佳境を迎えた。今月中に1300枚を完成させ、12月初旬から社頭で授与する。
今年は別宮・飛瀧神社境内の滝前にある金のご幣に白蛇が巻き付くように現れた様子を描いた。また右上には那智の滝の上に初日が上がる様子を配した。
ここに、男成洋三宮司が「福寿」の字を揮ごうし、巫女(みこ)が大社の印を押して完成させていった。揮ごうの作業は先月末から開始し、現在900枚ほどが出来上がっているという。
同大社によると、ヘビは七福神である弁財天の化身で、幸運や長寿をもたらすとされる。また、白蛇は神の使いとして信仰があり、脱皮し成長するその生命力から「不老長寿」の象徴でもあるという。
男成宮司は「今年は元日早々から災害があったが、来年は皆さんに『幸福』『長寿』が訪れますようにという願いを込めて『福寿』としました」と話した。
郵送による受け付けも始まっており、12月上旬から送付する。干支色紙1枚2000円で、送料は1枚~2枚が800円、3枚以上が1200円。申し込みは、はがき(〒649-5301和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1 熊野那智大社あて)かFAX(0735-55-0643)、同大社ホームページからメールすることでも行える。
問い合わせは、熊野那智大社(電話0735-55-0321)。