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本番へ士気高まる 熊野速玉大社例大祭「御船祭」 9出船区の早船蔵出し

 新宮市の世界遺産・熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭の中で営まれる「御船祭」(みふねまつり=16日)を控え8日早朝、9隻の早船の蔵出しがあった。神社関係者や各出船区のメンバーらが協力して同大社境内にある倉庫から慎重に搬出し、本番へ気持ちを高めた。
 
 現在の船体は2006(平成18)年に新造されたもので、全長8.9メートル。船大工の谷上嘉一さん(紀宝町北桧杖)が毎年祭り前に状態を確認し、必要に応じて修繕している。この日の蔵出し作業は午前5時30分頃に始まり、倉庫内で固定具を外したあと、竹の「ころ」の上を滑らせて1隻ずつ引き出した。

 昨年優勝した王子区の艫(とも)取り、福山勇人さんは「昨年はうれしさの余り感極まって泣いてしまった。今でもそのことを思い出す。今年も連覇を目指して練習に励んでおり、本番に向けて状態をさらに上げていきたい」と意気込んだ。また、「1か月以上も続けて練習する祭りは全国的にも少ないと思う。伝統の祭りに参加できる喜びを感じながら、地元や全国に向けて魅力を発信できれば」と見据えた。

 御船祭審判員の下地昌宏委員長は「当日の天気は良さそうなので、あとは川の水量が気になるところだが、無事に事故なく素晴らしい祭りになることを願っている。各出船区は最後まで練習を頑張って本番に臨んでほしい」と話した。出船位置を決める旗番抽選会は11日(日)に行われる。

 御船祭は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)が船渡御する祭り。ハイライトとなる早船競漕は夕方、神輿(みこし)渡御の一団が熊野川河川敷に到着し、同大神を神幸船に遷(うつ)し、神楽が奉納されたあと午後4時30分頃にスタート。諸手船(もろとぶね)に曳航(えいこう)される神幸船を先導する形で、9隻の早船が競って熊野川をさかのぼり、約1.6キロ上流の御船島を周回する。

      10月 8日の記事

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