人口減と高齢化で使用量減
尾鷲市の2025年度水道事業会計決算は1830万6876円の純損失を計上した。三重紀北消防組合に矢浜の用地を売却した時の評価損1億1020万円が影響した。24年度に水道料金を平均34.6%引き上げており、3584万円の営業利益を確保した。
上水道と簡易水道の料金収入である給水収益は、4億6455万円(以下1万円未満切り捨て)で対前年度比(以下同じ)2177万円の減収。このうち上水道分が3億9749万円で2196万円減、簡易水道分が6705万円で18万円増だった。営業外収益では一般会計からの補助金4929万円、国・県補助金587万円、資本費繰入収益1799万円など8371万円などで、営業収入は5億5136万円となった。
営業費用は4億3168万円。取水や井戸、浄水場などの施設の維持管理に要する「原水および浄水費」が8898万円で211万円増。人件費を除く主なものは動力費3889万円、薬品費285万円、委託料1354万円、修繕費599万円など。また、「配水および給水費」は5932万円で170万円増。人件費を除く主なものは、委託料690万円、修繕費1193万円、路面復旧費291万円、動力費486万円、材料費691万円など。このほか、減価償却費1億9055万円、営業外費用として企業債利息2485万円などとなっている。
給水戸数は8527戸で前年度より164戸減。給水人口は1万4856人で428人減。1年間の総給水量は341万2160立方メートルで前年度より4万19立方メートル減少した。一日平均は9348立方メートル。一日最大は1万1169立方メートルだった。
有収率は60.95%で、前年度の62.92%から1.97ポイント低下した。全国平均の約89%に比べて依然として低水準にある。決算付属書類では有収率の低下について「老朽配水管による漏水が原因と思われ、有収率向上に向けた管路整備が急務となっている。使用水量は過疎・高齢化などに伴う水需要の低迷などにより、今後も減少傾向が続くものと思われ、財政的に厳しい状況にある」などと記載している。
資本的収支は収入1億4554万円に対し支出が3億1925万円で、差し引き1億7371万円は当年度消費税および地方消費税資本的収支調整額と当年度分損益勘定留保資金、減債積立金で補てんした。
