記者になったばかりのころ、とある選挙の後で、まちなかで落選した候補者とすれ違ったことがある。新米記者を目に留めて足を止め、深々と頭を下げる敗者の姿を見て、思うところはあった。「政治家は選挙に落ちればただの人」というが、選挙の当落は容赦なく、民意の選択は重い。
来月の紀北町議選に向け、立候補予定者説明会には19人が集まった。定数12に対し、現職12人と、新人・元職7人。激戦は必至だが、やはり政策や方針は選挙でこそ磨かれる。立候補の志を持って出席した人に、敬意を表する。
新人5人のうち、30代が1人、40代が3人と、比較的若手もいる。そのうち一人は先の9月議会の傍聴席でメモをとっていて、ほかにも行政報告会で見かけた人もいる。新人だけでなく元職も現職も、行政報告会や勉強会に出席したり、地域の祭りやイベントに参加したり、継続的な姿勢は時に言葉よりも熱意や資質を雄弁に語る。
公正かつ明るい選挙こそ、町の将来につながる。あと一か月、よい選挙になりますように。
(R)
