尾鷲市教育委員会の9月会合が29日行われた。市内を含め全国的にクマの出没が相次いでいることを受けて、向井、矢浜、賀田の各小学校で、在校時間中に運動場やその周辺でクマが目撃されたことを想定した避難訓練に取り組むことについて説明があった。
市内では7月20日に馬越町で、くくりわなで錯誤捕獲されたツキノワグマを緊急銃猟で駆除する事案があったほか、8月24日にも賀田小学校から北東に約380メートルの場所で箱わなに入ったツキノワグマを、問題個体として駆除している。全国的には、住宅街や商業施設にクマが入り込む事例も相次いでいる。出口隆久教育長は8月下旬の定例記者会見で、クマ対応のマニュアル作成の必要性があるとの見解を示していた。
訓練は、児童生徒の迅速かつ安全な屋内避難体制の確立と、子どもの誘導や通報、クマの監視など教職員の役割分担の確認を目的に取り組む。運動場にいる児童生徒は最寄りの出入り口から校舎に入る。教室にいる場合は窓から離れる。校内放送などで周知を図り、出入り口の鍵をかけるとともに、防火扉を閉めながら高い場所に避難することを想定している。
委員からは「クマがどう動くか知らない。逃げるだけでなく、扉を閉めるのは大切」との意見があった。出口教育長は一度訓練を実施した上で、対応を検討して改善していく必要があるとの認識を示した。
訓練の日程が決まっているのは、矢浜小が13日、賀田小が26日。
同日の委員会では、暴風警報発表時の臨時休校について、当日午前6時を基準とすることが報告された。これまでは午前11時に判断していた。
山本浩蔵学校教育課長は、前日に判断している自治体もあるなどと説明した上で、共働き世帯が多く11時では保護者が対応しにくいとの要望が以前からあること、スクールバスや学校給食の準備の都合などを理由として挙げ「休校となっても年間を通じた授業時数は確保できる」と説明した。
